女性の体のトラブル

卵子の年齢、妊娠・出産に影響を及ぼす婦人科疾患や生活習慣病が心配

女性の高学歴化、社会進出、価値観の変化などの理由で女性の晩婚化が進んでいる日本ですが、結婚年齢の上昇に伴い第一子の出産年齢も半世紀前に比べて3歳ほど遅くなっています。

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高齢出産をする女性の割合は年々増加しており、35歳以上ではこの20年で2倍以上になりました。特に東京を中心都市首都圏、大阪、福岡などでその傾向が顕著となっています。

現在では、結婚に関して「適齢期」という言葉はほとんど使用されておらず、経済的に自立している女性が圧倒的に増加していることもあり、「結婚をしたい」と思った時が、その人にとっての結婚適齢期ともいえるでしょう。

しかし、この妊娠・出産に関していえば話は違ってきます。個人のライフスタイルや価値観に関係なく、卵巣には寿命というものがあるためです。当たり前の話ですが、どんなに子供がほしいと思っても、閉経後は絶対に妊娠することはありません。

個人差はあるものの、女性は30代後半から40代に差し掛かると、妊娠率が低下してきます。そのため妊娠しやすい時期も自然と限定されてくるわけです。38歳を一つの境目としてとらえ、「38度線」という言葉も以前はよく使われていました。

高齢で妊娠すると問題となるのが、卵子が古いということです。女性は生まれた時に一生分の卵子を保有した状態で生まれてきます。年齢を重ねるに比例して排卵する卵子も同じだけ年をとっていきます。そのため、35歳を越えると、染色体異常や奇形のリスクが増加してくるわけなのです。

また、年齢を重ねるにしたがい、子宮筋腫や子宮内膜症、生活習慣病(高血圧や糖尿病など)といった妊娠や出産に影響を与える病気になる女性が増えてきます。例えば、子宮筋腫のある女性が妊娠した場合、早産気味になったり、未熟児で生まれたり、筋腫の場所によっては帝王切開が必要になることもあります。また、高血圧や糖尿病に罹っていると、妊娠中毒症のリスクが高まります。

こうした要素を考慮すると、20歳から35歳までの間が妊娠・出産に最も適しているというのが、専門家のマジョリティを占める意見となっています。