女性の体のトラブル

排尿痛は尿道炎や膀胱炎などの病気のサインの可能性

体に不必要となった物質は尿という形で体外に排出されるため、尿に何らかの異常があった場合には、腎臓や尿路に何らかのトラブルがあることが推測されてます。健康な人の1日の尿量は1200〜2000mlとなっており、400ml以下を「乏尿」、100ml以下を「無尿」といいます。

尿道炎に悩む女性は多い

無尿は腎不全のときに起こります。尿の通り道がポリープや結石などで塞がっていると、尿の排出が困難となりますが、これを「尿閉」といいます。尿の量が増えすぎるのも問題で、1日の尿量が2500ml以上を「多尿」といい、糖尿病や尿崩症のときにみられます。尿崩症とは、必要な体内の水分が尿として排出されてしまう病気で、摂取した水分が次々と尿として体外に出てしまいます。尿量が1日10l以上になる人もいます。

尿に赤血球が混じると赤く見えますが、これが腎盂、尿管、膀胱、尿などの病気を原因とする「血尿」です。仕事や人間関係のストレスから頻尿になるケースもあります。こうした心因性の頻尿は、就寝してからトイレで目が覚めることはありませんが、日中起きている時間は10回以上トイレに通うことになります。仕事中や授業中、バスや電車に乗っているにも我慢できない強い尿意に襲われることもあります。泌尿器科の診断で原因となる病気がわからない場合は、精神科や心療内科を勧められることがあります

くしゃみや咳をした瞬間、あるいは重いものを持ちあげた駄瞬間に、自分の意思に反して尿を漏らしてしまう「尿失禁」に悩まされる人は少なくなくありません。高齢者や出産経験のある人は尿失禁になりやすいとされており、成人女性の4人に1人は尿漏れの経験者ともいわれています。

出産が原因の尿失禁は、難産だったり、出産回数が多い人は、膀胱や子宮、肛門などを支えている骨盤底筋群が緩み、腹部に圧力がかかった時に尿が漏れてしまうのです。太っている人も下腹部についた脂肪で膀胱が圧迫されて、尿がたまりにくくなります。ときには頻尿、突然の尿意でトイレまで間に合わない切迫性尿失禁になることも。便秘がちな人も、直腸にたまった便が膀胱を圧迫するため、貯めておける尿の量が少なくなってしまいます。

排尿時に痛みがある場合、膀胱や、腎臓のトラブルが原因のことがあります。「膀胱炎」の場合、排尿の終わりがけに痛みが強くなり、尿がまだ残っているような感じ(残尿感)があります。「腎盂腎炎」は排尿痛だけでなく、高熱、腰痛、頻繁な尿意を特徴としています。

子宮や卵管、卵巣などの炎症が膀胱に広がった「膀胱周囲炎」は排尿痛と頻尿がみられ、膀胱結石、尿道結石の場合は、これらの症状に血尿が加わることがあります。淋菌やクラミジアなどの感染によって尿道に炎症が起きる「尿道炎」は排尿時にピリピリとした痛みが現れます。